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サブ・カルチャー好きの情報スクラップ。ささらほうさらと彼岸を往復。

『2005/先端研』

『邦画バブル』エンタメ・マネーの動向は如何に?/先端研・監督編4

先端研 アンガールズ出演 日本テレビ系 月曜深夜1;45〜
http://www.ntv.co.jp/sentanken/oa/index.html

呪怨2邦画バブル 〜日本映画の真実
客員教授 塚本晋也(映画監督)

その衝撃の結末に日本中が震撼とした『らせん』。その大ヒットを発端として、『リング』はハリウッド・リメイク、ジャパニーズ・ホラーはハリウッドを席巻している。国内でのヒットも含め、多くのリメイク契約が成立し、日本映画は活況を呈している。日本の若き才能は世界標準のクリエーターとして認知されはじめたのだ。

かつて日本映画は斜陽産業の代表のように云われ、実力のある映画監督でさえ資金難、数年に1作撮れればラッキーと云う状態だった。今はなんと『邦画バブル』と呼ばれているらしい。その実体に迫る今週の先端研。映画の現場に聞く『邦画バブル』の真実は如何に?

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ハリウッド標準に達した日本人■一瀬隆重監督/プロデューサー
「帝都大戦」の監督でもあるが、製作総指揮・プロデュサーとして多くの作品を世に出す(仄暗い水の底から/リング0 〜バースデイ〜/呪怨/呪怨2/らせんなど)。ホラーブームを定着させる為に、ホラー専門の新レーベル『J-HORROR THEATER」』を立ち上げた。現在は『呪怨2』のハリウッド・リメイクの制作打ち合わせで多忙な日々を送っている。彼が感じる『邦画バブル』とは?

「いろいろな話がきます。映画は配給で制作費の7倍の収益を上げているので、DVD販売やリメイクなどを含めた利益は天文学的なものになります。映画は儲けるビジネスと認知され、製作本数も増えています。お金を出したがっている人も増えています。」ネガトン

最近は、一般の人も「映画ファンド」として映画に投資することができるのだ。一瀬さんは六本木ヒルズに日本でも居を構え、ハリウッドではプール付きの自宅を持つ。ここでは確かに『邦画バブル』と云えそう。

個人でもここまで出来る。■粟津順監督

彼は最先端の映像クリエーター。舞台は昭和100年。昭和の怪獣映画にインスパイァーされた『惑星大怪獣ネガトン』は2年4ヶ月の歳月をかけ一人作り上げた25分間のCG作品。その制作過程で多くの注目を浴び、個人のCG作品としては異例の劇場公開を果たす。上映会初日に集まった面々は怪獣をこよなく愛する?男っぽい雰囲気が充満。DVDの発売を記念していとうせいこう氏とのイベントも12/15に開催される。今後も彼のような個人クリエーターの活躍も予想される。

国際映画祭での日本映画とは?■客員教授/塚本晋也監督鉄男

1960年1月1日、東京・渋谷生まれ。89年「鉄男」で衝撃的デビューと同時に成功をおさめ、超加速的に映像と音で観客を圧迫する独自の世界を撮り続ける。M・スコセッシ、Q・タランティーノら海外映像作家も彼のファンと云う。スクラップを最大限に生かした『鉄男』は暴力的な力に溢れた作品だった。つねに問題作を作り続ける塚本晋也監督は2002年ベネチア映画祭では『六月の蛇』を出品。見事、斬新的・未来的な作品を対象とした新設のコントロコレンテ部門で審査員特別大賞に輝く。彼の感じた外国での反応は?

「『六月の蛇』はエロスの濃い作品なので上演前は観客の反応が心配でドキドキでした。上演後はわ〜!と拍手が起こりもうビックリ。自分や北野武監督の登場により、日本映画の認知度は高く、好意的。金獅子賞の審査員を勤めたが、宮崎駿監督がこれまでの業績を讃えられ特別功労賞を受賞した。海外での日本映画の評価は高いと実感する。」

塚本晋也監督が感じる『邦画バブル』の実感は?続きを読む

『邦画バブル』日活芸術学院に体験入学/先端研 アンガールズ編3

今週の先端研は紹介したい内容が多く、2つに記事を分けました。
監督編に続き、アンガースズ編

ここ数年の邦画ブーム、映画製作の現場で働きたいと思う若者も増えており、国も「映画スタッフ育成精度」をスタートさせたそうだ。北野武監督の東京芸術大学での教授就任は映画人北野武を国も認めたと云うこと?あのおじさんは恥ずかしがり屋なので生徒の指導がきちんと出来ているのか、若干謎(笑)。映画の学校や祭楽で映画・映像学科の新設・増加する中、その実体はどうなっているのだろうと…、今回はアンガールズのお二人が日活撮影所の中にあり、、現場での実践を重視すると云う『日活芸術学院』を潜入?取材、丸一日、映画スタッフ側・演じる側を経験した。

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校門をくぐると及川先生に「邪魔だから帰って」と言われる。それもそのはず、今まさに「ホンテス=本番前テスト」の真っ最中。1年映像科の撮影実習だ。主演の二人をフレームに収めるようにカメラの乗った台車をスムーズに動かすカメラ移動にアンガールズ・田中くんが挑戦。簡単なように見えてこれがなかなか難しい!カメラはがたつき、被写体はフレームアウト。「だめじゃん!」って、無言の非難が空気中に漂う。

カチンコ山根くんはカチンコに挑戦。これはカットわりを書いた拍子木に黒板の小さいのがついた映画独特の道具。黒板にはシーンナンバーが書かれている。「シーン××、スタート!」と声を出して、速やかに横にはけなければならないのだが、これも意外と難しい模様。何度もやり直す山根くんに田中くんが一言。「駄目って、山根のメンタルな問題で!しょう〜!?」山根くんは完璧主義なのよね。わりとアバウトな田中くんには山根くんの細かいこだわりは理解できないようです。

すっかり「ホンテス」も邪魔をした二人が次に参加したのは1年演技科の「アーティキュレーション=発声練習」の授業。滑舌練習をするのだが、ここの女性の先生はなかなか辛辣「田中くんはどうして子供みたいな話し方をするの?」あらら…。そんな非難もまったく気に留めないマイペースの田中くん、次は鼻濁音の練習。先生曰く「今度は田中くん、巧いわね、いつも鼻濁音なんでしょ?」(爆)

2年俳優科で「技闘」アクションの授業に参加。アンガールズはひょろ長い(?)プロポーションなので、カッコ良いのか?悪いのか?なかなか微妙。でもこう云うのは男の子は大好き!楽しい雰囲気でした。でも実際は大変だと思います。

次に挑戦したのは江川悦子先生の特殊メイクの授業。メイクアップデメンションズで1年映像科の生徒に混ざって特殊メイクを体験。山根くんは田中くんのこめかみに傷を作るのだが、まったく適当。「山根〜!これなんだよ〜!」とおかんむりの田中くん。山根くんはメイク室にあった河童の扮装を見て、河童に変身。これがホント見事な特殊メイクで、本物の河童のようです(笑)。今度、香取慎吾くん主演で『西遊記』をするが沙悟浄は山根くんが良いかも〜!」と思ってしまった。夏目雅子さんが三蔵法師した時は岸辺シローさんが沙悟浄でした。孫悟空は堺正章さん。

今、日本映画界は人材不足。長い不況で求人のブランクが続いたために映画製作を支えるスタッフが育っていないのだ。今後、この学校から未来の北野武や黒澤清が生まれることを期待したい。

と〜っても楽しそうなアンガールズのお二人でした。

■日活芸術学院とは
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自分探しの旅は海外ボランティアで!? 今週の先端研/アンガールズ3

ポスター先端研 アンガールズ出演 日本テレビ系 月曜深夜1;45〜
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「海外ボランティア〜自己満足でもいいじゃない」 吉岡逸夫(東京新聞記者・ジャーナリスト)

国外でのボランティア熱が高まっている。しかしその多くは「奉仕の精神」よりも「自分探し」や「自己満足」。それでもいいじゃないか、家でゴロゴロしているよりは・・・青年海外協力隊やボランティア体験ツアーの実態に迫る。

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ボランティアの意味には『奉仕』と云う意味と『志願』すると云う意味がある。

ボランティア【volunteer】
《志願者の意》自主的に社会事業などに参加し、無償の奉仕活動をする人。

今回、アンガールズの二人は日本海外協力隊の訓練施設を尋ね、福島県二本松へ。そこには海外ボランティアを志す189人の若者がさまざまな研修に取り組んでいる。最初に二人は体操着に着替えてラジオ体操。その後「若い力」の歌を唱和。ここに流れる空気は昭和な雰囲気。海外の困った人を助けたと思う心の清らかな若人が集っているのは、どこかレトロな雰囲気がするのが不思議。アンガールズの二人はすでに異文化コミュニケーション状態だった。

ここでは16ヶ国の言語の学習が出来る。語学学習時間は週に30時間。アンガールズはカンボジア語のクラスにお邪魔するが、そこは夢に溢れ和気藹々とした雰囲気がするのだった。ちょっと怖いと思ったのは毎週1回接種される6種類のワクチン。発展途上国は衛生環境が悪いので、狂犬病・破傷風・A型B型肝炎etc.の予防ワクチンを3ヶ月間に渡り注射されるのだ。ここまでしなければならないのだから、世界の貧困は悲しいくらいに深い…。

ここでの訓練は移動手段の確保と云うことでバイクの運転、自転車のパンク修理なども必修。散髪も隊員同士でしなければならないので、練習していた。昨年までに青年海外協力隊に参加した若者は2633人、のべ730ヶ国で、さまざまなボランティア作業に従事している。近年の傾向は女性参加者の増えていること。危険をともなうこともあるので、細心の注意が必要とか。

青年海外協力隊に参加するのは数年に渡る現地労働が伴うのだが、もっと気楽に海外ボランティアを参加したいと思う若者向けの旅行社もあると云う。番組に紹介された旅行社では1年に200人余りが有料ボランティアに参加していると言う。タイ・オースオラリア・ベトナムなどが人気とか。治安も良く、受け入れてくれる団体があるのだそうだ。主な作業は山岳民族への援助や自然保護活動など。

そんな有料ボランティアを受け入れてくれるタイのミラー財団の様子が紹介された。可愛らしい雰囲気のチサトさんは5万円の費用で7週間の奉仕作業に参加。都内でOLをしていたユウコさんは3万円/20日間の予定でここの活動に参加している。ミラー財団は多くの日本人ボランティアの受け入れをしているので、現地スタッフに日本人女性も複数いる。ボランティアなので居住スペースは清潔な感じだが、居心地の良いものではなく、トイレや風呂も日本とは勿論違う。しかし彼女達は生き生きと幸せそうな笑顔で作業をこなしている。夕食風景が出たが、小学校の林間学校のようで、屋外で食べる食事は美味しそうだった。

ユウコさんとチサトさんは象に乗って山岳民族の村にホームスティ=有料に行く。こう云ったアクティビティはエコツアープロジェクトと呼ばれ、内気で観光客をなかなか受け入れることの出来ない山岳少数民族を経済的に援助するためのものだ。民族衣装を着たり、踊りを見たり、気分は観光。でもそんなに居心地良い雰囲気でもない。

現地にすっかり溶け込んでいるチサトさん・ユウコさんはタイ語も覚え、地元の小学生に習字や折り紙を教えていた。地元の小学生から見た二人の印象は「日本人は優しくて、可愛い」だ。良かった!良かった!このミラー財団の活動に批判的な援助団体の存在も否めない。ボランティアをテーマにした観光施設って見方もあるかもしれない。なかなか難しいものです。

さて、何で海外に行くのか?客員教授の吉岡さんも若い頃にエチオピアで海外協力隊に参加の経験があるのだが、「自分探しの旅」でも良いと言う。発展途上国に行っての一番重要なのは「途方に暮れる」と云うことだそうだ。問題は帰国してからカウンターカルチャーショックに見舞われ、日本社会に適応できなくなることもあるとか。

私の友人で婚約者に結婚寸前に捨てられ、海外ボランティアの仕事(シスター)を一生の仕事にした女性がいる。彼女は一生をインドでの奉仕活動に捧げるために家を出たが、フィリピンに赴任し、もう10年以上になる。人さまざま、数年で帰ってくる人もいれば、数週間で帰ってくる人もいる。

最後にアンガールズの山根くんが、田中くんの肩を揉んで、「『ありがとう』と云ってくれ!」と強要し、田中くんに嫌がられていたが、こういったことはあるかもしれない。上から目線で、奉仕すると云っても現地の人にはありがた迷惑のこともあるかも…。『自己満足&自分探し』でも良いかもしれないが、発展途上の国の人にホントに役に立つボランティアであって欲しいと思ったのだった。

出演されたのは、みんなエライ!立派なワカモノ達でした。

ケニア
※海外青年協力隊が教育ボランティアしているケニアの教室風景

政治を志す若者 今週の先端研/アンガールズ3

先端研 アンガールズ出演 日本テレビ系 月曜深夜1;45〜
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アンガールズ今週の先端研のテーマは『政治家を志す若者』

秋の衆院選当選からユニークな言動で衆目を集めた杉浦太蔵議員。彼のように政治家を目指す若者が増えているとか。彼は筑波大学中退後、外資系企業の契約社員、本人いわくフリーターだったらしい。そんな普通orフリーターの若者が政治家を志す実体に迫る今回の先端研。客員教授はさかもと未明さん。

早速アンガースズの2人は杉村議員にアポなし取材。議員会館前で待ち伏せするのだが、お約束のように逃げられてしまう。太蔵議員に接近遭遇するも、シカト!?って云うかそそくさ立ち去る太蔵議員、この態度は少し疑問符。仕方ないので大仁田厚議員にインタビュー。大仁田議員は「今の若者は挨拶が出来ていない!」と暗に杉浦議員に皮肉まじりのコメント、ついでにアンガースズにも説教する。こちらもちょっとイヤな感じだった。

次に紹介されたのはフリーターから区議会議員になった民主党奥田けんじさん。彼は選挙の手伝いをして、「自分でも出来るのでは…」と思い、努力・研究しトップ当選をした人物。それまでは政治に無関心で、投票にも1回行っただけだとか。今は法律の勉強をしているそうだ。区議の年間報酬は1000万円!彼は当選後、証券アナリストの資格を取得。兼業にシフォンケーキのネット販売の会社を起業。落選後の生活設計も万全だそう。彼には政治もビジネス、議員報酬をもらいながらビジネスと勉強の3足のわらじ、次のキャリアへのステップと考えているそうだ。すこし複雑な気分…。※これはテレビのナレーション情報なので真偽は謎。本人は不本意と感じる可能性あり。

もう一人の政治を目指す若者は岡山県の元自衛官小笠原賢二さん。彼はなんと政党を作り、事務所にはスタッフ3人?を抱える政党党首。政党名は日本公進党。彼は毎日街頭演説をするのを日課としている。街の人の声は「変な人かと思った…」と冷ややか。彼に収入はなく、親のすねを齧っている。援助している母親淑子さんは「将来のことが心配」、当たり前の感想です。

国会議員は二世三世議員が多数いる。小泉首相も例外ではない。ではそれ以外の若者が政治を志すにはどんな方法=現実的な道筋があるのだろうか?

大隈講堂最初に紹介されたのは早稲田大学雄弁会。数多くの国会議員、首相も輩出している伝統あるサークルだ。新人部員の演説を先輩部員が野次るのだが、これは国会での野次を想定してのことだろう。少し可笑しい。トリに紹介されたのは民主党の前原代表もここの卒業生という松下政経熟。毎年200人以上の応募者から6〜8人が選ばれ、最初の1年は月給20万、次の年は25万支払われる。勉強しながらお給料ももらえるらしい。剣道・茶道から、ランニングや山林の手入れまで、精神修行と政治学を学ぶ。

未明さんのイメージでは一番政治家らしいのは田中角栄元首相。鯉に餌をあげる雰囲気が良いとか。ちなみにアンガールズは政治向きではないと云われていた。納得いかないのか?今回のアンガールズは切れ味が悪かったデス。

見て思ったことは国会議員という特権階級の存在。税金からの報酬必要経費で議員=貴族を作る必要はない訳で、日々の活動を監視する義務が国民=マスコミにはあると思う。アロハを着ようが青いドレスを着ようが関係ないが、税金を有効に使って欲しいと思うのであった。

外面=そとずら、内面=うちずらってあるけど、アンガーズズには内面でした。

大学に迫る倒産の危機。 今週の先端研2

先端研 アンガールズ出演 日本テレビ系
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今週の先端研のテーマは「大学が危ない〜全入時代のサバイバル作戦」。

番組の導入はアンガールズの久留米大学学園祭の様子が紹介された。山根くんはイベントに遅刻?だったらしい。やまびこのネタを披露していたが、大学のイベントに町中の人は集まっているような盛況ぶり!!なかなか楽しそうだった。

今回のテーマは大学の生き残り戦略。2007年には大学進学希望者と大学の定員が逆転し、大学を選ばなければ全員入学と云う数字になる。実際、現在の私立大学の2〜3割は定員割れと云う。近い将来、大学の2〜3割は確実に経営不振に陥るそうだ。すでに倒産の憂き目にあっている地方系私学もある。これでは英会話学校の倒産と変わらない様相を呈している。(泣)

明治ロゴ各大学はそれぞれサバイバル戦略に着手しており、明治学院大学は高名なアートディレクター佐藤可士和氏(キリンの極生/生黒やSMAPのアルバムデザインなど)に大学のロゴマーク、野球のユニフォーム、ネクタイ、キーホルダーなどのブランドイメージづくりを依頼している。

かつて著名大学卒は一生付きまとう肩書き=ブランドだった。就職・結婚にそこそこ効力を発揮したが、現在、ブランド効果を維持出来ている大学は一部でしかない。東京大学でさえ高校生向けの学内オリエンテーションを行っているのは正直驚くものがあった。今回、アンガールズの山根くんが東大受験を目指すと赤本を熱心に読んでいたが、演出ではなく本気かもしれない。

ドラマ『ふぞろいの林檎たち TBS系1983〜』はさえない3流私学出身の若者のコンプレックスをベースにした青春群像劇だったが、今の若者にはリアリティがないように思う。今は学歴如何に関わらず就職困難時代なのだ。

他に匿名で経営不振の大学が紹介された。教授らに対する大学改革を説明するプレゼンテーションの場には、ぎくしゃく感があり、旧態依然とした教授連と若いマーケットプランナーとの認識の差を感じさせるものだった。

今、日本の教育の現場は大きな改革の波で揺れ動いている。大学の独立採算性を高めるための国立大学の統廃合、教職員給与の引き下げや給与の一部を市町村負担にする案などだ。アメリカでは教員の給与は一般のサラリーマンより低いと云う。それに日本も歩調を合わせると云うことなのかもしれない。

経済優先の学校改革で日本の教育現場が荒廃しないことを願うだけだ。


鬱になる友、移る欝。先端研を見て/アンガールズ2

先端研/2
●先端研●
●日本TV 月曜深夜
●http://www.ntv.co.jp/sentanken/
●「プチうつ〜カウンセリングからオーバードーズまで」

 日曜に弟と深夜、ガストで食事をし、本屋を冷やかして帰宅。電話の留守メッセージが点滅している。「○○で〜す。欝で〜す。」と入っていた。

 以前書いた小説を書いている女性の声だ。この間は「私が死んだら冥福を祈ってね」と電話してきて、その後、少し元気な電話をくれたのだが、今度は欝になったらしい。こちとら天中殺で友達と仲違いして落ち込みモード、他人の欝の相手をする気力が不足している。留守電なので詳細は判らないが、私より、心療内科を受診した方が良いと思った。余裕のある時は話相手になれるが、今回はパスしてしまった。○○ちゃん、ごめんね。。。

◆◆◆

 今日の先端研は欝病の特集。欝は心の風邪、誰だってかかる可能性がある。罹りやすい人は、真面目で周囲に合わせようと努力する人。これって日本人の大多数だと思う。番組ではアンガールズ・山根くんが欝傾向有りと診断され、アンガールズ・田中くんに笑われていた。山根くんは堂本剛の『正直しんどい』に出演時、暗記ものに挑戦。抜群の記憶力を披露していた。普段はボケの役回りだが、実際は真面目な頭脳派って雰囲気。この番組では田中くんがボケで山根くんはつるどい感想で突っ込んでいる。

 心療内科のカウンセリングは医師によってまったく違う。私の知っているストレス外来は1時間程度、先生が毎回面談する。だから待合室で待つ時間が異様に長い。雑誌読み放題、お茶や珈琲も自由に飲める。番組で紹介されていた患者さんはカウンセリングは5分程度で、薬を貰うために通っているようだと話していた。それではカウンセリングにはならないと思う。

◆◆◆

特集タイトルの“オーバードーズ”は薬の多用のこと。欝の知人がいたが、彼曰く「馬に食べされるくらい大量の薬が出るだけでカウンセリングはない」とのこと。薬の服用は止めてしまい、スポーツジムで筋力トレーニングを日課としていた。過労は欝を悪化させる。治療していない彼の欝は季節の度に繰り返され、眠れない夜はアルコールとハルシオンに頼っていた。今は音信がないが健康被害が出ていないことを祈るだけだ。

 落ち込んで辛い状態や、食欲のない状態が1ヶ月間続いたら心療内科を受診した方が良いが、評判を調べてから行かれることをお薦めます。番組で紹介されていた、欝の時に聴くにの良い音楽は「ゆず」より「中島みゆき」。

私ならインド音楽かな???

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ヤオイに群がる腐女子?イヤな言葉だな… 先端研3

a1af3991.jpg先端研 日本テレビ 月曜深夜放送
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10月3日(26:01〜放送)”なぜ乙女達は、男同士の情に惹きつけられるのか?漫画市場を支える乙女層が愛してやまない「やおい系」にアンガールズも体を張って参入???「やおい系〜肥大化する乙女の妄想」 客員教授:堀田純司(ノンフィクションライター)”

『先端研』によるとやおい系のルーツは『キャプテン翼』と『聖闘士星矢』だそう。私見だが、これは第2次ヤオイ。第一次ヤオイ系は、ギナジウムに暮らす少年の愛の相剋を描いた『風と木の詩』や、永遠の美少年バンパイアの憂鬱を描いた『ポーの一族』の洗礼を受けた1961年生まれ前後の人たちのように思う。

彼女たちは思春期の頃、萩尾望都さんのや竹宮恵子さんらの耽美で完成度の高い作品に触発され、創作活動とともに、深く少年愛を嗜好するようなった。初期コミックマーケットでは、彼女達世代が活発に作品を発表し、萩尾望都さんの『銀の三角』やSF原作のものなどに影響された質の高いファンタジー系の作品がたくさん創作されていたのもこの頃。

悲しいかな;;オリジナル創作系では本が売れず、だんだん売れ行きの良いR指定妄想美形男色マンガにシフトチャンジ。最初はこっそり、のちは活発に製造されていった。売れ行きの良いキャラクターものを選ぶ編集会議なども開かれ、昼は公務員、夜は同人作家と、創作活動に頑張る知人もいたが、概して真面目は職業の女性が多かったと思う。

先端研では今のボーイズ系の活動状況をレポートしていたが、活動の主体は20代後半から40代までではないのかな?私の友人にもこの手の活動を長くしている人たちがいた。私耽美系ヤオイには絵の上手い人がやたら多いので、その点はいつも感心して眺めていたものだ。

番組の中で雑誌の編集風景が出ていたが「サラリーマンの上司が、出来の悪い新入社員に仕事を教える風景に萌え〜…」なんて言っていたが、この感性は謎?謎?。職場で男同士が残業しながら恋愛感情に揺れ動いていたら、女子社員はどうしたら良いのか?(笑)なんだかおかしいよね。

印象的だったのは奈良県在住/ファン女性のインタビュー。「何故同性愛ものに萌えるか?」の問いに「男女間の性愛を見ると避妊のことが気になって楽しめない。」とのことだった。彼女の目の底にある「そんなこともわからないの?」と云った居心地の悪そうな雰囲気は私には良く分かる。彼女の価値観の根底に男性不信があるようで、少し複雑な気分に…。

男性愛コミック愛好者=腐女子って言い方はなんとも悲しい。腐ではなく不信の不の方が合っているのでは…。腐女子の言葉は異性愛に幻想を持てない自分たちを自嘲している言葉のように思ったりする。

な〜んて書いているけど、彼女達はあれで楽しいのだし、娯楽の一つなんだろうな〜。

いろんな娯楽があって良いと思う。一番良いと思うのはこのジャンル(耽美男色系)から犯罪は生まれないところ。これが男性系萌えの対象、ロリータや少女監禁、メイド系陵辱などのアダルト市場は犯罪スレスレの妄想が渦巻いている。どこかで法の規制や、モラルモードが発動しないと、どこまでもエスカレートする怖さがある。

大人向け同人誌市場はホント、ア・ブ・ナ・イ。大人は危ない。。。
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