活字はこう読む? 雑・誌・洪・積・世

サブ・カルチャー好きの情報スクラップ。ささらほうさらと彼岸を往復。

August 2011

貧困と裕福の中有

タイトルは格別な意味はありません(笑)。

 これまでに経緯〜〜〜〜

 昨年の9月に家長だった父が死んだ。

 それから11ヶ月、8月になり市役所から税金に関する各種郵便が来る。

 死んだ父への未納税金分督促状の宛名が弟の名前だ。日本の戸籍法では、妻が死んでいる場合、長男が代表相続人となる。その法律のために、父は3歳で一族の代表相続人。結果、骨肉の財産分与騒動勃発。その体験から、父は財産を、争いの種のように忌み嫌っていた。潔いもので、死後の貯金は0円!。そんなこんなで、知的障害の弟を代表相続人にしても、相続すべき財産は老朽化した古い家。築100年超え。土地は借地(笑)なんだナコレが。

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 税金の計算と云うのは、毎年6月に課税額が確定するらしい。

 昨年と同じ額で、各種税金=固定資産税に住民税、県民税、国民健康保険などなど、おおむね4月からお知らせがくる。自分の貯金を切り崩し、借金もし、やりくりしながら支払っていく。

 督促状が弟宛名も気の毒。私を戸主に変更し、代表相続人も私の名前で変更を届け出た。その届け出をしても、弟宛に税金の督促状は舞い込む。払い過ぎた税金の返納金振り込むも弟の口座宛。市役所とコンピュータ〜(古)は、各部署の連動が出来ていないらしい。その連動が出来ていないところで訳の判らないことが色々と起こる。

 今回の葉書は高額医療費の還付のお知らせ。

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 現在、C型肝炎治癒のためのインターフェロン治療をしている。
 県の補助金で上限10000円の医療費を負担。

 当然、医師の診断書と申請書類を保健所に提出し、
 肝臓治療専門家の審査を経て、
 認定されれば、治療用の保険証と
 支払い医療費を書き込む手帳が届く。

 手帳が届いても、その月は月末まで通常の支払いをしなければならない。医療費の計算は月末締めだからだ。65000円ほどの自己負担。55000円ほど返ってくる予定。7月10日頃に還付申請書を提出。返金は8月末になるらしい。この間の計算は、都内某所医療保険計算総合センター的な場所で計算され、2ヶ月後ほどで、各市担当部署に高額医療還付該当者の名簿が返送される。

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 なんだか、該当されちゃった訳で、これが面倒。

 高額医療費の還付申請=申告期間はたったの5日間。領収書をかき集める。HGV治療補助は、通常は県補助分。???(納得いかないマーク)なので、地域保健所に問い合わせる。担当者も???。県予防保健課に問い合わせる。???な部分が残る。

 市役所の国民健康保険の担当者に保健所の指示を伝えるが、

「前例がない」

と云われる。

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健康保険の自己負担計算は下記の計算式に当てはめられる。

●上位所得者→15万円+(医療費-50万円)×1%
      (多数該当限度額8万3400円

●一般所得者→8万100円+(医療費-26万7000円)×1%
      (多数該当限度額4万4400円)

●低所得者 →3万5400円(定額)
      (多数該当限度額2万4600円)

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 結果を云えば、私の世帯の所得が

 父の死や弟の離職などの理由で、
 低所得者カテゴリーに6月から変更になったらしい???。

 「前例がない」と云われたのは、高額の医療費がかかるC型肝炎の治療を受けた低所得者は市内にはいなかった@@と云うことらしい。

 不明点が多く、県の予防保健課に問い合わせてみた。電話で丁寧に説明してくれるが、お互い数字のことなので混乱した話になる。毎日県庁近くに通っているので、県庁に行くことにした。医療費領収書を見ながら説明してもらった。上記の計算式に当てはめても、420円ほど合わないらしい。

「どうもありがとうございます」

 お礼を云って辞去する。

 群馬県職員の皆さんは感じの良い人が多い。沢口靖子さんに似た奇麗なお姉さんだった=キャリア。

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と辞去する迄40分ほど。

 弟は待ち合い用展望室。この40分が次のトラブルを呼ぶことになるとは…。

 な〜んて、判っていたのだが、運命とはそんなものだ。

 次は「弟発狂!?」に続く。

最大の難関=弟と言う血縁介助

新しい仕事が動き出した。

 店舗予定の事務所の移転作業がほぼ終了。
 地元信用金庫の担当さんと、融資面談した。
 起業融資が決まれば、工事が始まる。

 他人に使われる仕事は、ある程度=労働基準法的ルールの下にある。

 だが、自営業、個人経営者になると言うことは、雇用で関わってくれる人の賃金分働くことであり、家賃や光熱費、仕入れに各種必要経費を確保しなければならないと言うこと。開店し、軌道に乗る迄、速くて半年。じっくり構えていれば1年。その顧客づくりの期間に、焦らず、仕事の品質を磨く努力が出来れば、生き残れる確率は上がる。

 正直、人生最大の正念場だ。
 来年の5月までHCVの治療もある。
 余分な労力を使いたくない。

◆◆◆

 1歳半の時から、弟がいた。

 産まれたばかり、赤黒い顔を見て、私は大声で泣いた。宿業、試練の槌、母を奪うもの=そんな恐怖があった。とにかく、泣いた。

 以来、「見事な攻撃だ!」と思える程、災難と病気と怪我と事故が続く。医療のお世話になりつつ、齢50歳を越えた。その弟がトイレと風呂以外、寝ている時も数m以内にいる。雇用されていた会社に行かなくなり、20kg体重が増加。鬱病なので=何もしない。車の運転も出来なくなった。これから、どちらかの寿命が尽きる迄、生活介助していくのか?それでも良いと思っていた。だか、現実は福祉融資の受ける事も出来ず、勿論生活保護の選択肢はない。

◆◆◆

 今日も事務所からの帰宅は午前3時。

 勤務としては、異様な状態。弟が薬の影響で午後1時まで起きない。すべき仕事の半分も出来ず、清掃が終わると、深夜。今日の帰路、一時的なグループホームへの入所を提案してみた。期間は仕事が軌道に乗る迄の1年ほど。場所は事務所の数キロ以内(自転車で来ることの出来る距離)。丁寧に説明してみた。

 結果、怒らせた。

 一生、縁を切るような剣幕で怒っている。同じシーンを幾度も経験している。弟は自分の障害年金で私の生活が維持されていると思い込んでいる。障害者年金は障害者個人の生計を維持するにも足りない金額。私は自分の多少の仕事と蓄えで生活している。この誤解は、幾度言っても理解されない。理解力がないのも、彼の障害だ。

◆◆◆

 姉と一緒にいつもいる。
 何もしないでも良い生活。
 寝ているか、DSを見ている暮らし。

 それが、良い訳がない。

 どうすれば、弟が健康に幸福に暮らせるのか?。私がすべきことを放棄しない方法はあるのか?。何か方策を考えるしかない。「何もしたくない」と言う50歳の肥満児をどうすれば良いのか?。来年の今頃、彼は何をしているのだろう…。

 私は自分の職場で働いている。

晩飯義侠団の日々

さっき帰ってきました^^。って2時過ぎ。

 いつもより2時間早い帰還@@。事務所のある前橋市から自宅の安中市(といっても旧碓氷郡)は32kmの距離がある。昼間の移動は90分近くかかることがあり。うっかり途中買物などしていると半日終わってしまう。仕事の内容は?????。クリスマス頃に全貌が明らかになるらしい(人ごとっぽい言い方^^)。

************************

 まず、この仕事の発端は6月に友人のデザイン事務所に遊びに行ったことから始まる。最盛期は社員8名で活気の溢れた事務所が荒れ果てて乱雑になっている。事情を聴けば、デザイン設計建築費を未払いされ、気づいたら多額の借財を抱えてしまったとのこと。そんな中、友人の父上が急死。まだ建築費のローンが残るマンションを友人は相続した。マンションは以前は大手企業が社員寮かわりにまとめて部屋借りをしており、満室に近い状況だった。長引く不況で社員寮部分が空室となり、全体の半分が空き室に…。

 マンションを満室にすれば、今の苦境か抜け出せる。そのマンション満室化企画が、思わぬ方向に転がった。住空間を考えるライブラリーを付設したカフェと洋書雑誌のショップ、ドッグ連れ可のガーデンを作ることになった。場所はマンションの1Fと2Fの張り出し部分に増設されたデザイン事務所部分、裏庭の空き地。

◆◆◆

 雑談から、企画ミーティングに変化したのは、6月1週。6月18日に私個人の事務所改装する予定で購入した家具や書棚などを103号室に運ぶ。友人のデザイン事務所を101号室に移転しなければならない。事務所を空にして改装。カフェが開店するまで、仮の打ち合わせ室が必要だった。カフェ開店後は私の個人事務所になる予定。

だった、だったのだが…。

 いつも誰かが、和んでいる。猫まで2匹いる。ついでに金魚も飼う予定(汗)。

◆◆◆

 そんな状態になってしまったのは、カフェメニューの打ち合わせ。

 私は見た目不器用そうに見える(らしい)。先天的な左利きを無意識に右手使いをしていて、今も両手を使ってしまう。それが他人にはひどく不器用に見えるのだと思う。25歳の頃「プロ向けの調理専門学校に通っていた」と話しても、まったく信用されない。

「実際、作ったものを食べてみないと判らない」

と、からかわれつつ、挑発され、うかうか作ってしまった。

 作り始めると、大人数で食べる食事を作るのが楽しくて仕方ない。

◆◆◆

 6月下旬から、毎日スタッフ全員5人で夕食の食卓を囲んでいる。

 昨晩は友人のお嬢さんも参加し、6名。大量の料理があっと言う間に、胃袋に消えて行く。その様を見ていると、心の底からウキウキした楽しい気持ちがわき上がってくる。

 人間が元気とは、美味しい食事が基本!

 10年の長期介護で病人食ばかり作っていた。自分の食べるものは適当に、7-11の弁当だったり、スーパーの総菜だったり…。元気な人間が、もっともっと元気になれる食事を作るのは最高に幸せなことだ!!。

◆◆◆

 5時頃までに、参加人数を確認。冷蔵庫の在庫を見て、参加人数分の米(地元産のコシヒカリ)を研ぎ、ざるにあげる。8割、地元野菜でさほど手をかけない料理を3〜4品作る。箸置きに箸を並べ、取り皿を並べ、大皿で料理を盛る。冷たい麦茶、食後は果物やジェラート、和菓子などデザートを食べるのは自由。ルールは21時解散。2時間ほど、雑談しつつ仕事の方向性を手探りしていく。

 もう皆若くない。

 それでも「楽しい仕事」を取り戻したい。

 夕食に集まるのに食費を徴収することはない。食材を持ってくる義務もない。平均すれば1200円程度の食材費で大人5人が食事を満喫している。一種の仮想家族のようだが、家族と言うより山賊や海賊の食事のようだと思った。私以外、皆男性で腹が減っている。ジブリ映画「ラピュタ」でシータがドーラの船で食事を作り、ドーラの息子たちが食べるシーンがある。あまりの食べっぷりの良さにジブリ映画の食事シーンを思い出し、またウキウキした気持ちになる。

◆◆◆

 一応、社員食堂と称しているが、社員でない人ばかりだったりする。誰も、誰の給料ももらっていない。
社員食堂では嘘がある。昨晩より『晩飯義侠団』と改名した。

 食のもとに集え!、
 義を持って利とする。
 われら夕飯義侠団!
 地産地消=旬を食する!。

てな、遊び中。

 お店が始まったら自然解消かもしれない。
 場所を変え、この同じ釜の飯仲間を大切にしたい。
 そして、この気持ちを
 新たに出会うお客さまにも真摯に向けていきたい。

 今晩は何を作ろうか?。

これまで〜これから

6月以来の更新。これまでのあらすじ的な…。

******************************

昨年の9月22日に父が死んだ。

 胸貯水による呼吸困難から救急搬送2002年1月〜手厚い医療を受けていた。が、2009年〜不可解な重病化を引き起こしていた。検査を繰り返したが、原因疾病の発見が困難。

 病名判明して3日で死んでしまった。

 その経緯は過去ログに詳しい。

◆◆◆

 3年前の8/10に母、昨年は父…。年齢を言えば平均寿命に5年足りないほど。

 病とは酷いものだ。命が尽きる10年ほどの闘病期間…、筆舌尽くせないほど悲惨で苦しいもの。多くの生命体の命を食らって生きる人の存在は、生の喜びと死の苦しみで括られる。火葬場で見た白い背骨の大きさや、もろく崩れる小さい骨片がいつも頭の片隅にある。生きる事の意味を考えると、星空の彼方にいつ大きな存在の手のひらの温もりをふと感じ、奇妙な軽さが心に留まった。所詮生きていても、たった100年なのだ。

 必死に生きた両親だったがあらゆる意味で不器用だった。結局、知的障害のある50歳の弟だけが遺産だ。現金預金はない。換金可能な記念切手に未使用の葉書…。困った遺産と言えば、老朽化した自宅とと大量の書籍、私自身。

「親の介護から解放されたのだから、自分の幸せを見つけなさいよ」

 とは、事情の知ったように言う他人の言葉。

 弟は親と言う庇護者を失い、すべての意欲を失って生活不安妄想に囚われている。重度の情緒不安定に陥って心療内科で治療中。この治療は生涯継続しなければならない旨、主治医に言われた。それが脳の発達障害だと言うことは、幼児時から予測されたことだ。親が抱えていた大きな責任。私は必然として、引き継いだ。

◆◆◆

 そんなこんなでブログは放置され、

 「漂う歌の船」と呼んでいた現実逃避的な歌サークル活動も休止。

 父の死からあらゆる日常が不協和音と停止に陥っている。この状態をなんとか打開しようと、福祉融資を試みたが形骸化した名前だけの福祉行政の壁に激突。体中にこびりついていた介護の後遺症的甲羅が剥がれ出した。

 大きな運命の輪。

 少しづつ、動きだした。

 貧困を甘受しない。利益を求める作業を見直す。

 仕事を始めた。
 事務所を前橋に移転した。
 新しい友人が出来た。
 仕事の仲間が出来た。

 またすこしづつ、日々の洪積を書いていきたい。
 お目に停まったら、よろしくお願いいたします。
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