活字はこう読む? 雑・誌・洪・積・世

サブ・カルチャー好きの情報スクラップ。ささらほうさらと彼岸を往復。

July 2009

2009年7月まとめ/素敵な虹の画像5

虹のシャワー

























●虹のシャワー
●配信日;7月27日19時40分
●掲載紙;産経新聞
●タイトル;虹のシャワーを浴びる飛行機
●撮影場所;東京・お台場

 今月(2009/07)は稀に見る、最悪月間だった。父が歩けなくなって車椅子購入、その3日後には、癌末期の疑いで緊急入院。ストレス過多、心の警告ランプを点滅させ、睡眠不足…。いつも元気な犬さえ、治癒困難な慢性病を脅かされ、本当に焦った(実は単なる皮膚炎)。おまけに工事してもらった倉庫で雨漏り発生!?。こんな時は孟子様か、ヨブ記を暗誦(嘘)。

 いろいろ快方に向かう中、ネットに産経新聞配信の虹の写真を見た。MIXIで貼っている人を発見し、私も画像をお借りした。産経新聞さま、野村さま素敵な写真ありがとうございます。しばらく、この写真はポジティブのお守りにななりそうだ。大感謝!!
 
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 父の病気も、原因不明のまま病状が収まった。劇的に黄疸症状が消え、肺に溜まった水も抜いた。8月には退院の話も出ている。入院した時の主治医の話とは、180度違う方向性!?。若いお医者の話を鵜呑みにしてはいけない!!>>>教訓!!

 犬の皮膚炎も治り、ご機嫌よくしている。内出血は頭突きが原因だと確定。私の睡眠不足も、緊張緩和のお薬で、随分と楽だ。抗精神薬を毛嫌いする向きもあるが、本当に必要な時には、頭痛薬や下痢止めのように便利だ。専門医が言うには、薬の改善が進み、依存症の少ないスポット的な薬もある。ソラナックスとワイパックスは、ストレス時代の家庭の常備薬かもしれない(※心療内科で処方されます)。

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 ストレス月間は、ブログの空白が減る。おかげさまで、訪問者カウンターが増加!?。月間2万の最盛期をから、一時休止を繰り返していたら、訪問者数が1/10まで激減していた。7月末には5000に手が届く。月間1万まで復活したら、少し嬉しい。※増加の本当の理由は、学生さんたちが夏休みになり、ネットを利用しているからダネ。

 8月は、夏休みの読書感想文ってことで、本の感想を中心に更新できいたらと思っている。秋に向けてゴスペルやア・カペラ、地域コーラスなど、文化部系話題も増えそうだ。だらだら、まだら、怠慢&横着なブログだが、お目に留まった皆々様、これからもよろしくお願いいたします。

 虹の下には宝があるそうですヨ〜!。
 すべての人の心に宝が訪れますように!!。

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皆で歌えば世界が変わる!?/『うた魂♪』4

うた魂















●うた魂♪●
●原作;栗原裕光(「あたしが産卵する日」
●脚本;栗原裕光/田中誠
●監督;田中誠
●出演;夏帆/ゴリ/薬師丸ひろ子/石黒英雄/徳永えり/ともさかりえ/間寛平
    ゴスペラーズ 他
●DATA;日活 120分/製作2007年/公開2008年4月5日
●挿入曲;青い鳥/en:Early One Morning/待ちぼうけ/ダンシング・シスター/
     川〜女声合唱組曲水のいのち/心の瞳/Dona nobis pacem/
     宇宙創造神への呼びかけ〜男声合唱のためのリグ・ヴェーダ《宇宙創造の賛歌》/
     僕が僕であるために/15の夜 他

 深夜、WOWOWにて視聴。『スィング・ガール』もそうだったが、熱血の似合わない文化部が、目標を持って頑張る話はとりあえずツボ!?。予備知識なく見たが、意外と楽しめた。

●あらすじ

 かすみは歌が大好き。歌っている自分も大好きな七浜高校に通う高校3年生。

 北海道、郊外ののどかな道、バスが走る。急ブレーキ!急停車!、かすみの上に憧れの牧村純一が倒れていた。バスの外では、運転手が湯の川高校の不良グループに囲まれている。そんな騒ぎも関係なく、下敷きになっても、うれしいかすみ。うっとりしつつ、鼻血が出る始末…。

 牧村は生徒会長。かすみは合唱部のソプラノ・リーダーとして目立つ女子高生だった。かすみは牧村に屋上に呼び出される。コクられると思い込み、ルンルンのかすみ!?。牧村の申し出は、かすみの歌っている顔を「写真に撮りたい」だった。浮ついたかすみの様子を苦々しく見ている女子グループがいた。リーダー格の青柳レナは生徒会役員をしており、牧村に片思いだったのだ。それ以外にも、かすみには恨みがあるのだが、能天気なかすみはまったく覚えていない。

 朝礼の日、合唱部は全校生徒の前で歌った。七浜高校女子合唱部は全国大会に11回も出場実績のある名門。校長はそのことをスピーチし、コンクールを控え、猛練習する皆を激励する。一番前で、楽しそうに歌うかすみ。牧村は熱心に撮影する。青柳レナは、かすみらを見て、「どこかの将軍様の国の人みたいだ」と悪口を言う。牧村にレンズを向けられ、かすみは幸せ一杯、だったのだが…。<<<つづきはDVDでどうぞ!!

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 キャラ的にかすみちゃんってどうなんだろう?

 自意識過剰、恋愛妄想癖あり、優等生でもなく、後輩の人望も薄い。イジメっ子に嫌がらせされているのに、暖簾に腕押し、ぬかに釘状態!?。我が道を行く唯我独尊。けっこう春日!?。それが、自信満々で歌っている顔を笑われ、ゲシュタルト崩壊状態。

 導入部分は、ありがちでタイプの古い青春映画に見える。これって、携帯電話がなければ、どうみたって昭和の映画。いつもお母さん役の似合う薬師丸ひろ子さんが、20代に見えた。でも、昨年公開の怪!!?。重要な挿入歌になっている『15の春』にいたっては、相当古い。尾崎豊さま〜〜〜。。。。なんですよぉ〜!!。これを信奉する不良って設定は、すでに過去形な雰囲気。今だったら、簡単に逮捕されちゃう訳で、盗んだバイクも、学校のガラスを割るのも相当ハイ・リスクな行為だ。年代的には、『ドロップ』の品川祐くんあたりが、ジャストな年代なのかな?、と思ったりした。ことによると北海道は、時空から取り残されたワンダーランド???。<<<(嘘)です。

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 名門合唱部のスターかすみちゃんと、服装が自由な校風(汗)の男子高校合唱部と、抗争(嘘)しながら、歌道を邁進する物語。


 相当にイタイ。だが、ツボにはまれば笑えて、泣けて、最後は感動の大団円!!。

 大昔見た、映画版『花の応援団』を思い出したりした。重要なキャラで、35歳のゴリさんが15歳〜18歳を演じている。たしかに高校の時、ひげの生えた年齢不詳な先輩がいたが、ゴリさんほど迫力はなかった。ゴリさん率いる湯の川高校合唱部の面々と、かすみちゃんの七浜高校合唱部。この2つの高校は、アニメと実写ぐらい違和感があった。この異文化交流を、面白いと思うか?、嘘っぽいと思うか?、それは鑑賞者の懐の深さに委ねられる。

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 私は個人的に『うた魂♪』は最高に面白かった。

 なぜなら、半年前から合唱サークル荒らし(嘘)をしているから。最近、合唱という現象が面白いと思っている。引きこもっていたら、世の中、すごい数の人が合唱をしている。

 歌を歌う行為は、人の心を積極的に治癒する。ストレスフルな昨今、カラオケで歌っても孤独を感じる歌好きは、どこかに集まって合唱している。本格的なア・カペラから、愛唱歌の斉唱まで、若い人から高齢者まで、あっちこっちで歌っている。『うた魂♪』の世界は、日本中の歌好きには、実に身近なものだったりする。

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 クラスのまとまりを作る活動として、合唱練習は最適だ。小・中学校の校内合唱コンクールに始まり、地域のコンクールやNHKのコンクールにコマを進める。残念なことに、群馬県はブラスバンドが人気で、合唱部のある学校が少ない。だが、音楽であり、合唱と合奏は同じ脳内作業だ。かすみちゃんたちと同じように、コンクールを目指した思い出は多くの日本人共通の思い出。音楽の時間、野球少年も、ガリ勉くんも、勉強嫌いも、皆、大きな口を開け、歌う。本作『うた魂♪』は、懐かしさとともに、幸せな時代の空気を思い出すことが出来る映画なのだ。

 今週の木曜、峠の村落の小さなコーラス・サークルに遊びに行った。年配のメンバー100%が両親の知り合い(汗)。休憩時間にカルピス・オレンジが出た。ほのぼの、しみじみ時間が過ぎる。庭では蝉の声、クーラーが無くても涼しい。小さい頃、この峠の町で遊んだ思い出がたくさんある。練習曲は『手紙』や“嵐”の曲!!、ここにも歌好きが集っている。

 歌好き、コーラス部OB、OGにはお勧めの名作。
 映画に社会性を求める向きには謎の怪作!?。

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“蜂群崩壊症候群”的世界、地球の主役を問う?!/『ハプニング』3

the happening/1





















●ハプニング/原題 The Happening ●
●監督;M・ナイト・シャマラン
●製作;M・ナイト・シャマラン/バリー・メンデル/サム・マーサー
●脚本;M・ナイト・シャマラン
●出演;マーク・ウォールバーグ/ズーイー・デシャネル/ジョン・レグイザモ/
     アシュリー・サンチェス/スペンサー・ブレスリン/ベティ・バックリー 他

 今頃、定額給付金を頂いた。少し贅沢をしようと、弟と高崎のカレー専門店に行った。一番高いプレートを頼もうと思ったが、根が貧乏性(笑)、店頭ボードのお勧めプレートを頼む。インドの人がナンを焼き、会社の歓迎会だろうか?、インドの人が日本人と談笑しながら、カレーを食べている。カレーのスパイスが、お香の香りと交じり合って独特の匂いがする。そこに上質の外国煙草の香りが混じる。映画の1シーンに加わったような光景。ウェートレスの衣装もインドの服…。で、M・ナイト・シャマランの映画を見たくなった。東洋と西洋、2つの文化は違う理想を持っている。

the happening/2●あらすじ

 ニューヨーク・セントラルパークの朝。仕事に向かうビジネスマン、学校に行く生徒たち、いつもどおりの朝の光景だった。風が吹き渡る穏やかな朝…。異変はそこから始まる。ストップモーションのように立ち止まる人々、読書していた若い女性が、友人に尋ねる。「私、何ページまで読んだっけ?」、風が吹き渡り、読書していた女性は、頚動脈に鋭利な髪留めを突き立てた。同じ頃、工事現場で談笑する労働者だち。高所の足場から作業員が落下する。不自然に手足がねじれている。助け起こそうとする同僚の耳に、大きな悲鳴が響く。次々落下する作業員たち…。

 1時間後のフィラデルフィア。エリオットは高校の理科教師。生徒たちに“蜂群崩壊症候群”の原因を質問している。都会育ちの生徒たちは、気のない回答を繰り返す。エリオットは彼らに「現状を把握・分析し、論理的に考えろ」と指導する。男子生徒が質問に答えて言う。「自然界のことは予測つかないです」。

 そこに教頭が緊急招集を告げる。生徒は自宅待機となり、1時限の終わりに帰宅していく。何が起こったか?、エリオットたちはセントラルパークでテロが発生したと告げられる。認識の混乱、行動の異常、第三段階は死にいたる神経毒…。一体、誰が、何のために?。混乱は波のように、どんどん広がっていく…。避難するエリオットたちは、信じられない光景を目にする。<<<つづきはDVDでどうぞ!!

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 映画館で予告編を見て、「後味の悪そうな映画だな〜」と思った。

 M・ナイト・シャマランは、ハリウッドで一番成功したアジア系の監督の一人だ。皆既日食の日。TVで見た報道シーンが思い起こされる。太陽の死と再生を見るために、聖地を埋める大群衆。溢れるような人がガンジスに集う。彼らの身なりはつつましく、流れる川は泥の色をしている。混沌と混乱、その中に深い智慧が潜む国、インド…。

 シャラマン監督、インド・レストランの男性たち、皆、カオスの国の人なのだ。映画の冒頭、瀟洒な公園を歩くアメリカの人たち。着飾った婦人は小型犬を連れ、ジョギングの男も、通学の児童も、清潔感に溢れている。見た目は、衛生的で、きわめて管理された国、アメリカ。しかし、インドとは違うカオスが存在する。

 アメリカは、意外なことに農産物の輸出国家だ。同じ作物は、同じ土地に長く作り続けることは出来ない。肥沃な大地は枯渇し、砂粒のように鉱物だけが表土を覆う。化学肥料や農薬を多用した農業は、土壌だけでなく大気や、周辺の植物を汚染していく。成長促進剤と消毒薬、矛盾した薬物は、思わぬ複合汚染を生む。“蜂群崩壊症候群”はまさに、そんな先進国のゆがんだ農業が生んだ現象だ。はっきりした原因のわからないまま、ミツバチたちがどんどん死んでいく。巣箱を放棄し、中には幼虫も女王蜂も残したまま?…。

 本作『ハプニング』は、“蜂群崩壊症候群”を人間社会に置き換えた物語なのだ。

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 それにしても、シナリオはベタだ。説明的な科白やカット、ネタばれ状態の構成。少しは捻りや伏線、謎解きがあるかと思えば、それがない。変な人も変なオバサンも、原因も分析もすべて放置したまま、皆、殺されていく。遠景に、幾度か原子力発電所が合成されている。そのもベタだ。

 半分、冗談だが、シャラマン監督は、ほとんどB級映画の巨匠“ジョン・カーペンター監督”の正統な後継者になっている。ことによると“スティーブン・キング”的恐怖映映画を作らせたら、彼ほどストレートに作る監督はいないかもしれない。東洋的な曖昧模糊として空気感の中に、何かの意志・力あるものが潜んでいる。前作『ミスト』では、クトゥール的異界の神を召喚したが、今度の神は、東洋的な森羅万象なのだ。

 今月の映画レビュー『ノウイング』では「止まらないアメリカの自殺願望」と書いた。本作を先に見ていたら、この感想はこちらがふさわしい。本作では、文字通り、人々は自殺していく。理由もなく、死に囚われた人々は、操られたように、手近なもので、無残に死ぬ。その死の様子を、シャラマン監督は丹念に、リアルに描写していく。血の流れ具合、手足の向き、マニアックな死への執着は、ヒンドゥーのカーリー神の世界だ。あまりの死の執着ぶりに、日本での公開は、R-12指定になっていた。彼の理性を感じたのは、死んだ幼児や赤ちゃん、学童が描かれなかったこと。大量の死は言葉で語られるだけだ。

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 アメリカ映画、ハリウッドでは2012年のアセンションはドル箱だ。人類の危機と選別をイメージした作品が、多作されている。『ノウイング』、『ハプニング』もその中の1つ。文字で記録された歴史5000年を考えて、戦乱や一部地域の災害はあっても、地球規模の大異変はなかった。2012年、魂が選別されるような超常現象はおないかもしれない。だが、意図的なテロや戦争は起こる可能性がある。謀略史好き筋の噂では、白人系ピラミッドの頂点に君臨する組織は、人類の数を1/10程度にする陰謀を着々と進めていると言う。今回の新型インフルエンザも、その計画の予行演習らしい(???)。

 東洋的なカオスには、すべてを森羅万象に委ねる諦観がある。本作『ハプニング』は、不幸をすべて受け入れた後に、新しい家族の誕生を描きエンディングとした。さて、我々の近未来に、どんなハプニングが待ち受けているのだろうか?。

 人類が、森羅万象と調和できる道を探すこと。
 それが、本作のメッセージだと受け取りたい。

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壊れた時計も、音の出ないラジオも…。2

自分用の覚書です。続きを読む

小学生英語指導員のセミナーな話

日曜日、『小学生英語指導員資格取得』のセミナーに参加した。続きを読む

今度は犬?/犬の皮膚炎が…。3

以前も書いたのですが、犬のことなど。
※以前の記事と一部内容が重複します。続きを読む

熊の国になる7つの方法。/『日本熊党マニフェスト』2

黒熊の赤ちゃん























●画像;ナショナルジオグラフィック無料配布壁紙から。

夏休みの自由研究に、熊の保護を考えるのは如何でしょう?

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 20XX年、日本政府は熊を含む日本に生息するすべての固有野生動物の保護を国の最重要課題と位置づけ、各種の法令の整備に着手した。

●七ケ条試案●

●第一条 日本国内の人口植林された杉林を70%削減。
     代替として、ナラ、くぬぎ、どんぐりなどの広葉樹木を植林する。
●第二条 野生熊の息地域の中で、国有地になっている山林、自然公園は、
     熊の最優先保護区とし、観光客の立ち入りを制限する。
     ※入山の許可制、およびガイドの義務化。
●第三条 熊の保護区と住居のある地域との境界域として里山を植林。
     里山と住宅地の境界には、遊水池、河川などを整備する。
●第四条 熊の生息数を管理し、無許可狩猟を禁じる。
●第五条 日本鹿、かもしかなどの大型哺乳類も、熊と準じた保護動物とする。
●第六条 国定公園に熊保護センターを設置し、熊の保護と環境保護を推進する。
●第七条 熊を無許可で飼育、狩猟した者は、懲役三年以下の刑罰に処する。

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 現在、日本の山間部は、急激な高齢化と過疎化で里山と畑が荒れ放題になっている。その荒れた里山に、都市部から来たハイカーが山菜とり等で入山する。熊と遭遇するのは当たり前。人間に遭った熊はパニックを起こし、人間を攻撃する。結果、不幸な出来事は連鎖し、有害獣駆除と言う、人間都合で熊は殺戮されてしまう。熊にしても、猪にしても、子供の時は「可愛い」と褒められ、大人になれば「怖い」に変わる。こんな勝手なことはない。

 アメリカの“イエロー・ストーン自然公園”は、アメリカ・バイソンの個体数管理の対応策として、北米産の大型狼を導入している。それで観光客が「怖い」とも「嫌だ」とも言わない。狩猟文化を持った欧米人は、自然と人間界の住み分けが明確に意識されているからだ。さて、日本はどうだろう?。日本人は、農耕民族だ。猟と言う文化はなく、山の民は独特の文化を門外不出とし、里人と長く交わることがなかった。

 明治維新以来、野生動物の生息域まで人間が住むようになった。かつて山野の保護に有益だった幕府や藩の保護林がなくなったことや、一般人の入山のタブーは失われた。深い山谷まで道路が延び、針葉樹植林され、急勾配はコンクリートで覆われている。息の出来なくなった山は保水力を失う。土石流、鉄砲水などの災害の原因になっているのだ。

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 日本の月の輪熊は、無計画に駆除され、絶滅の危機さえある。一部地域では、人間を襲わない日本鹿が、自然を破壊するほど個体数を増やしてる。猪にいたっては、イノブタ牧場から逃げ出した個体がどんどん増え、兵庫県では住宅地を闊歩している。わが地域でも。都市部まで現れ、民家の犬小屋で寝ていることさえあるのだ。猿が、家の中にまで入ってくるのは当たり前。冷蔵庫の中の果物も泥棒する技も覚えていた。

 地球環境保護を声高に言うなら、野生動物保護の重要性を考えるべきだ。

 熊、鹿、猪、強いては狸、狐、野うさぎなどの生息圏の隔離と保護が緊急に必要となっている。環境は人間だけのものか?もし、そうだったら人間のエゴは破滅への道だ。※長野県軽井沢では犬で熊を追い払う手法を取り入れている。

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 熊は古来、山神だった。日本の先住民族“アイヌ民族”は、熊は“山の神”の化身としていた。“山の神”、日本固有種の熊が、自然に生き、死ねる深山幽谷を保護していくこと。本気で考えて欲しい。熊や野生動物を保護できる国力が今の日本には欠けている。自然保護、野生動物保護で、雇用を創生できないものだろうか?“熊”をキーワードに、日本を見直すと、日本の足りないもの、日本が失ったものがはっきり見える。

 皆さん、山歩きする時はくれぐれ熊除けの鈴やラジオなどをご持参くださいマセ!!。※我が家も至近距離で熊が目撃されている。『天・地・人』に登場した“松井田城”の山だ。中仙道はハイカーも多い。大抵は熊除け鈴を携行していない(汗)。

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