活字はこう読む? 雑・誌・洪・積・世

サブ・カルチャー好きの情報スクラップ。ささらほうさらと彼岸を往復。

October 2007

GSでタテノリ!群馬は変!?(笑)/キャプテンズ・ワンマンライブ5

●キャプテンズ・ワンマンライブ
●10/27(土)PM18;00〜21;00
●於;高崎フリーズ

 一部、群馬で大人気のロック・バンド『キャプテンズ』のライブに行った。開始が午後6時なんて!?健全な時間に始まるなんて(汗)…。うっかりもの系では群馬有数と自負する私(?)は、いつもどおり夕御飯など並べてから会場へ。続きを読む

寒いのに半袖!?/10月下旬なこの頃

相変わらずのトホホ(?)な身辺雑記です。

 まだ半袖です。さすがに外出時はジャケットを着用しないと変な人に思われそうだ。
 気が付けば、半月以上日記を放置しておりました(汗)。
 まあ〜ず、毎日何してるのか…。。。続きを読む

過剰と欠落と音楽の神…/『神童』5

神童/1





















●神童 Sindo●
●監督;萩生田宏治
●原作;さそうあきら
●音楽;ハトリ・ミホ
●出演;成海璃子/松山ケンイチ/手塚理美/甲本雅裕/西島秀俊/貫地谷しほり/
    三浦友理枝/吉田日出子/柄本明  他
●DATA;2006年 日本 120分 (C)「神童」製作委員会

 秋晴れの土曜午後、山を3つ越えた(笑)榛名ハーモニー・ホールにて鑑賞。原作『神童』は手塚文化賞など、複数の受賞歴を持つ傑作コミック。音楽がテーマ、主人公は媚びない少女、正直ドツボにハマる映画。成海璃子さんと云う10年に1度出るか?出ないか?の美少女女優と旬の若手俳優松山ケンイチが共演!面白くないワケがない!!、てな、ワケで…、あらすじと微妙にネタばれな感想など。

●あらすじ

 うたは、中学1年生13才。和音(わお)は音大浪人生。初夏の午後、二人は出会う。うたは将来を嘱望される天才少女だった。うたの父は著名なピアニストだったが、演奏旅行中に船から転落死してしまう。何不自由なく暮らしていたうただったが、屋敷は借金の差し押さえとなり、今は小さな木造アパートで母と暮らしている。うたの活躍だけが生きる糧の母は、うたにピアノだけの生活を強要する。体育の授業で球技の時は見学、いつも手袋をして指を保護しているうたはクラスメイトからは浮いた存在になっていた。うたはピアノを弾くことを強く望みながら、母の重圧に反発を覚えていた。

 和音は商店街の小さな八百屋の1人息子。今年の受験で合格しなけらば八百屋を継ぐ約束をしていた。和音はピアノは好きだが、平凡な才能しかない。だが、和音のピアノには安らぎを感じる不思議な魅力があった。ピアノの指導を口実に、いつしかうたは和音の部屋に入り浸るようになる。

 夜も働く母、1人で夕食を食べるうた。うたは音の残響が気になるようになる。それは…。>>>つづきは来月発売のDVDでどうぞ!!

神童/2


 映画とコミックはまったく別物だ。監督はコミック『神童』の主役に成海璃子と松山ケンイチを配した時に、天啓と天恵があったと思ったりする。成海璃子さんの深い漆黒を宿した瞳と美しい形をした耳、松山ケンイチくんの意志的な鼻梁と爪の長い細い手指、主人を無くした屋敷の佇まい、監督の美意識がそこかしこに有り、美しい映画に仕上がっている。

 また“高崎フィルム・コミッション”が協力しているので、ロケ地は高崎市内(ほか、都内や千葉など)。私の高校時代のテリトリーが舞台になっていた。うたのピアノ教室は高崎音楽センターの裏口、和音の八百屋は高崎の旧オリオン座近く、アーケードの八百屋さん、うたが走る川沿の道は高校時代の通学路。他、高崎市内の中学校の体育館や図書室も撮影協力しており、視ていてドキドキしてしまった。不思議な既視感やら、リアルな錯覚が地元撮影にはある。

◆◆◆

 『のだめカンタービレ』、『ピアノの森』、『神童』。この3作はそれぞれ天才的なピアニストを描いて映像化された人気コミックだ。その中で『神童』は2作に先行して完結した作品。『のだめカンタービレ』の野田恵嬢が因縁のライバルに云われる台詞がある。「天才も二十歳過ぎれば、ただの人ってね」。本作の主人公うたは悩める天才のだめちゃんとは違い正真正銘の天才=神童として描かれる。

 うたが演奏すれば、人は誰もが足を止める。有名ピアニストはうたの演奏を耳にし、うたのピアノを聴きたいと熱望する。そして、うたは大部なコンチェルトの楽譜を短い時間で暗譜し、大観衆の前で演奏しきる。

 心配する和音にうたが云う台詞は「大丈夫、私が音楽だから」!。この台詞を傲慢と受け取る人は誰もいないだろう。それは彼女が13才と云うこともあるが、神童だけが知る大きな欠落と不幸を彼女が自覚していることだ。

◆◆◆

 TV番組に登場する天才=神童たち。優れた知能指数に、よく訓練された技術、マスコミは多くの英才に神童のレッテルを貼る。北朝鮮のTV番組に登場する幼い神童たちは神業のような指さばきで楽器を演奏し、硬い笑顔を崩さない。だが、本物の神童はほとんどいなく、大人になっても天才の呼称が似合う人は稀有。だから『神童』と云う言葉には未来に待つ『ただの人』と云うゴールが待ち受けているような悲劇的なイメージが内包している。

 『のだめカンタービレ』の面白さはただの人になっちゃっていた元神童のだめの天才性に気づいた人たちが彼女に期待しつつ、彼女の奇矯さに振り回される面白さだが、『神童』のうたちゃんも相当にイっちゃってる(笑)。聡明な顔だちの成海璃子さんが演じているので嫌悪感はないが、ブサイク顔であの切れっぷりだったら、キラワレ者街道まっしぐらだ(汗)。

 何が言いたいか?そ〜なんですよ、語弊があるのは重々承知なのですが、『神童』やら『天才』って奴は、扱いずらいトラブル・メーカーで、取り扱い注意な人々なのです。過剰が人格に大きな欠落を産んでしまう宿命…。本作の面白さは音楽の神を脳内の宿した幼気な少女が、自らに課せられた過酷な運命を受け入れるまでの物語であり、音楽の神を育む大変な作業を分け合ってくれるパートナーとの幸福な出会いの物語なのですヨ。

◆◆◆

 ラスト・シーンでうたと和音は父の思い出のあるピアノで父の愛した曲を弾く。幼い恋心でうたを守った同級生は建物の外で幸せな眠りに落ち、和音は行き詰まっていたピアノに1つの答えを見い出す。それを映画と言う媒体で仮想体験出来る幸せに観客は深い溜め息をつく…。脚本は、うたと和音の物語を追うと言うより、劇中の使われるピアノ曲に身をゆだねる心地良さが優先されている。

 監督の視覚的な美意識と音楽のこだわりを十二分に楽しむことが出来る佳品。続編希望!!

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