活字はこう読む? 雑・誌・洪・積・世

サブ・カルチャー好きの情報スクラップ。ささらほうさらと彼岸を往復。

April 2007

才能の宝石箱や〜!/『ローザンヌ国際バレエコンクール2007』5

●ローザンヌ国際バレエコンクール2007●
●放映日;4月28日(土)13;00〜17;00
●NHK教育テレビ

 今年の1月末〜2月4日にかけて行われて『ローザンヌ国際バレエコンクール2007』の決勝戦の模様が放映された。
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胡粉は20回以上塗る!!/『人形作り/藤村明光』5

人形つくり

●人形作り/藤村明光●
●やってみたいなこんなしごと 2
●写真;木戸征治/文;国松俊英
●あかね書房 \1200(絶版)

 『病(やまい)膏肓(こうこう)に入(い)る』とは、“心臓の下と横隔膜の間に病気があり、どんな名医でも治せない”の意。と、云っても病気のことではなく、普通(?)、“何かに熱中して抜け出せなくなるたとえ”(笑)。この病は人形集め。日本人は他の国の人に比べ、この病に罹患している人が多い(汗)。

 本書では、あまり紹介されることのない工房の地味な仕事風景を写真と文で紹介。技法書ではないが、人形修理や人形つくりの参考になる内容となっている。すでに絶版、私はアマゾンの検索で古書店から購入した。図書館が廃棄したリサイクル図書で、状態は良かった。

 この本は、小学生向、社会科学習などに利用されたりした職業本の1つ。発行は1987年、すでに20年前の本だ。内容は伝統的な手法を守る市松人形作家の藤村明光さんの仕事風景を紹介したもの。明光さんのお父さん藤村紫雲さんは昭和2年の答礼人形で有名な2代目滝沢光龍斉さんのお弟子さん、息子の明光さんは名人光龍斉の孫弟子にあたる。※残念ながら、光龍斉直系は絶えてしまっている。

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 伝統的な市松人形を作っている工房は日本中探しても十指で足りる。昭和初期や大正、明治の一流品に遜色ない人形を作れる人形師は僅かな数しかいないのが現状だ。理由は伝統の技が家内工業的なものであったり、産業として成立するほど需要がないことなどがあげられるかもしれない。そんな現状の中で、藤村明光さんは中心的な作家さんとして活躍されている。

 こう書くと昔の人形がなんでも良いようだが、まったくそんなことはない。昔の人形で良い人形は当時も高価で、現在、骨董店では16万〜30万円と云う高価な値段で売買される特殊なもの。※答礼人形は今の価格で250万円ぐらいになるかもしれない。

 一般庶民が購入した市松人形は、桐塑素材ではなく、張り子に絵の具を塗ったものだったり、顔だけ桐塑製、手足はボール紙に張り子製。粗悪で壊れやすいもので、ほとんどまともな状態で残っていない。今、どうしようか?悩んでいるのは、最近、入手した古い市松人形。着物を脱がしたら太ももは丸めた紙が片足に三個ずつ入っていた(汗&笑)。いっそ、球体関節にしちまおうか!>>>無謀かな…。

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 日本の人形マニアの多くは西洋への憧れが強い。大人気の人形作家恋月姫さんの人形は皆、ヨーロッパの幼い少女の姿を写したものだし、四谷シモンさんの人形も憧れの西洋!顔の人形ばかり。スーパー・ドルフィー系のカスタム・ドールのほとんどは金髪だったり、青い目だったりする。西洋人形も嫌いじゃないが、ずっと顔を見ていられるのは日本人顔した市松人形のように思ったりする。

 古い作家ものの市松人形を見ていると誰かに似ていると思う。たとえば、浅田真央ちゃんの顔。真央ちゃんは、舞妓さんが似合いそうなジャパニーズ・ビュティーだし、荒川静香さんの横顔は人形浄瑠璃の娘人形にそっくりだ。安藤美姫さんは西洋顔だけれど、織田信成くんは五月人形の金太郎さんみたいデショ?。

 日本人顔の人形は、やはり市松人形に極まるヨネ(笑)。

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火曜深夜はオカルト三昧!地上波放送開始!/『スーパーナチュラル』5

スーパーナチュラル

●スーパーナチュラル SUPERNATURAL●
●出演;ジェンセン・アクルス/ジャレッド・パダレッキ
●公式HP;http://wwws.warnerbros.co.jp/supernatural/
●日本TV系 火曜深夜放映

 人気ドラマ『スーパーナチュラル 』の地上波放映が開始された。 『スーパーナチュラル』はご近所のレンタル店に置いてなかった。来月早々、市内にツタヤが開店するので、『スーパーナチュラル』のレンタルが出来たら、一気見してしまいそうだ。民間伝承、都市伝説系のエピソードを中心にしたストーリーは日本アニメ系でお馴染みの妖怪退治な雰囲気!主人公二人が二枚目系なのも、アニメっぽい。

●あらすじ/第一回 悪夢のはじまり●

 アメリカカンザス州ローレンス。ジョン・ウィンチェスターは元海兵隊、5才のディーン、生後6ヶ月のサム、妻のメアリーと幸せな生活をしていた。ある日、妻メアリーが謎の発火現象に巻き込まれ焼死してしまう。辛うじて脱出したジョンは、天井に貼り付いていた妻の異常な姿に、悪霊の存在を確信した。ウィンチェスター家の復讐の始まりだった。

 20年余の歳月が経った。サムは美しい恋人ジェシカと暮らしていた。将来は弁護士を目指すサムは、週明けにロースクールの面接が迫っていた。そこに久しぶりに兄のディーンが尋ねてくる。二人の父、ジョンが事件を調査中に行方不明になったと云うのだ。余り気乗りのしないサムだったが、ディーンと父が消息を絶ったカリフォルニアの町へと向かう。そこで待っていたのは…。>>>つづきはDVDでどうぞ!

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 『スーパーナチュラル 』は2005年9月からアメリカ/The WB系列で放送開始、現在、全米でセカンドシーズン放映中。冒頭、母親が何者かに殺される。何故、悪魔がウィンチェスター一家を狙うのか?苗字から推測すると有名なウィンチェスター一族との関係を臭わすが…、きっと無関係(笑)。

 実在のウィンチェスター創業者の未亡人は、ホラー界の有名人!?銃で殺された人の亡霊を恐れ、家を迷路のように増築し続けた。迷路のように不思議な増築で、幽霊の目撃談も絶えないウィンチェスター邸。今も“ウィンチェスター・ミステリーハウス”として人気の観光スポットにもなっている。また、物語の大きく絡んでくるコルト銃は、ウィンチェスター銃とともにアメリカを代表する銃メーカーだ。

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 第一回の話は、“謎の人体発火”と、幽霊ヒッチハイカー。

 “人体発火”は欧米独特の怪奇現象。

 『スーパーナチュラル 』とは少し違うが、人間の身体だけが高温で焼失してしまう。足だけ焼け残った写真が有名。この写真をオカルト雑誌で見た人も多いと思う。何故か一人暮しの老人が被害に会うことが多く、人体発火ではなく「普通に焼死?」と疑ってしまう。人間の身体だけ燃えて、周囲が燃えないのが謎なのだ。『スーパーナチュラル』では、爆炎してしまうのでちょっと違うケド。

 実際の人体発火の原因は、人間の体内にあるメタンガスが、なんらかの原因で発火するものと考えられている。静電気発火とも、プラズマともいわれるが、これも一種の都市伝説だろう。

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 “幽霊ヒッチハイカー”は、日本でもよく囁かれる都市伝説。

 群馬F市。日航機墜落の遺体を安置した体育館があった。事故直後、体育館近くの国道でスーツケースを持った紳士が「大阪はどっちですか?」と車を止める話を地元の高校生がしていた。東京の青山墓地近辺でも幽霊のお客さんを自宅まで送ったタクシー運転手の話は多い。


 単調な深夜の運転は、車のエンジン音で“幻覚を見ることがある(居眠り運転?)”と云われている。夜中に運転していると道路脇で人が佇んでいるように感じることがある。諸星大二郎さんの名作『不安の立像』みたいな感じだ。昼間、その場所を見ると枯れた花束があったりする。幻覚の一種だろうが、やはりそこに何かの気配があるのかもしれない(汗)。アメリカのような本当に単調な道がつづく広大な国では、運転中、あらゆることが起きるように思ったりする。幽霊、強盗、変質者、なんでもありな感じ!リアルに怖い。

 深夜、ヒッチハイクの人を車に乗せるのは親切!?

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信じるか?信じないか?貴方しだいです…/『不思議ナックル』4

ナックル/10

●不思議ナックル Vol.10●
 現代の奇談・異聞を読み解く
 ミステリアス・マガジン
●出版社;ミリオン出版
●発売日;2007年4月23日発売

 偶然、コンビニで発見して購入。すでにVol.10を数える。隔月刊。

 とにかくイカガワシイ雰囲気が表紙から漂っている(笑)。「そんなこと云わない方が良い」「ただの噂だよ」で、良識ある一般人(どんな人?)は事実に蓋をしてしまうようなことばかり!ものの見事に記事にしてある。


 類似のミステリー・マガジン『ムー』は創刊20余年NO.318を誇る老舗だが、ここまでに血生臭さはない。取り扱っている記事は『ムー』が宇宙人や歴史、科学系のオカルト系情報なら、こちらは実際に起きた事件、事故などの裏情報を題材にしているので、怖さの質が違うのだ。この雑誌の内容が事実なら、日本はひどい謀略国歌と云うことになり、野放しの犯罪者が跋扈し、無実な人間が刑務所に送られていることになってしまう。他人ごとと済ませていいのか?愕然としてしまった。

 犯罪や精神医療に関することは、出版界ではタブーが多い。まともなスポンサーがつかない。広告収入が売り上げ以上に大切な雑誌編集では、「スポンサーが見つからない」は致命的だ。この『不思議ナックル』のCMページはほとんどアダルト系、出会い系のCMで占められている。編集サイドの苦労が忍ばれる…。

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 グレープフルーツ腐敗実験や、某科学調味料系の話題は、随分昔云われたことだ。知らない世代、若い人は一読した方が良いかもしれない。食の安全も治安の問題も、一般には隠されているものが沢山あるのだろう。アメリカからの牛肉問題、得体の知らない切り身魚、輸出国を偽った貝類etc.知らぬが仏なのか?世の中、謎なことばかりだ。

 記事の真偽は読者の判断に任せられるが、記事を取材しているフリー・ライターの人たちは皆硬派ばかり。犯罪の真相を追った記事にはジャーナリストの気骨を感じる。お茶の間に放置できる雑誌ではないが、都市伝説酸好きにはお薦め。

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耳が〜〜、、、蟲かもね?2

日常雑記です。
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早道なしの『英語道』/Newsweek 4・254

newsweek/4

●Newsweek 4・25●
●英会話の科学
 文法より会話?
「英語脳」は必要?
 最新研究で解く
 常識のウソ

 今年は『英会話』を頑張る!(つもり)、と毎年の新学期に思う。今年はやや(笑)本気だったりする。で、『Newsweek』の英語特集を購入。

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 英語関連の記事を書くと、英語学習関連のアフェリエイト付きブログのTBが送られてくる。高いお金を払っても、英語修得が必要な人も多い。どうしたら、“早く!安く!ネイティブ並に!”、英語が話せるようになるのか?英語学習者は誰だってそう思う。新聞の全面広告の載っているような“物語を聴くだけで、英語が話せる”教材で、本当に話せるようになるのだろうか?聴くだけの速読教材で話せるようになるのか?“英語脳”ってあるのか?“英語耳”って本当なのか?

 上記の疑問に、今号の『Newsweek』は、言語学者や大脳生理学者の最新研究から、大雑把な回答をしている。結論を云えば、“『英語脳』も『英語耳』もない!”、そうだ(汗)。また、以前よく云われていたように、“言語修得の臨界期(7才〜15才を過ぎると修得できない)”は厳密な意味でないそうだ。思春期以降の言語学習開始でネィティブ並に話せるようになる確率は“30%”と云う研究結果が複数あるそうだ。※調査国は示されていなかった。

■■■

 では、何故?日本人は英語が苦手なのか?

 英語が日常的に使われる環境にいないこと。
 圧倒的な学習時間の少なさ。(オランダの1/3)
 言語の共通点(文法・語彙)がまったくないこと。

 これを克服するには、

 効果的な反復練習(読む・書く・会話)。
 文法などの言語ルールの修得。
 語彙数を増やすこと。

 それに加えて、

 外国人と間違いを恐れず、積極的に話すこと。

 の重要性を上げている。

■■■

 英語学習をしていて、一番に感じることは日本人との気質の違いだ。アメリカ人教師の会話は、「何故そう考える?」「どういった点でそう考える?」と、曖昧さのない質問で会話が進行していく。彼等の質問に対して、日本語で回答できないようでは、会話そのものが成立しない。言語の修得は、その言語の背景にある異文化を理解することに加えて、自分の知的土台を研鑽することも必須になる。

 先日、wowowで、1999年全米スペリング・コンテスト(1000万人規模の参加者/参加資格は16歳未満の少年少女)の決勝戦の模様を放映していた。この競技は、出題者の発音する単語を聴き、スペルを答えるだけのもの。参加社は出題者に質問と例題を求めることができる。質問は、単語の語源がラテン語、ギリシャ語などを問うものが多かった。英単語は、複数の語源を持つので、同音でありながら不規則に綴りが変わる。語源ごとの規則性を把握している少年少女の知性の高さにビックリ!だった。加えて、決勝戦に残っている優秀参加者にインド系の学生が複数おり、中の一人は自宅学習者だと云うこと。

 英語修得のコツは『目標と意欲』だそうだ。
 英語とダイエットはなんだか似ているぞ〜〜〜!?

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授業は英語で!都内では、インディアン・スクールがトレンド!?4

報道ワイド・ショー系の話題から
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